☆なかにし礼が拙著に言及
一時帰国の折の楽しみのひとつが、本屋へ行くこと。予めメモをしておいた本を購入し、新刊書を覗きます。今回,、音楽書コーナーでなかにし礼著『三拍子の魔力』(毎日新聞社)という本を見つけ、フリーメイソンに触れているようなので買って来たところが、僕の本に言及しているのを発見、ビックリしました。
最近出たものでは『フリーメイソンと大音楽家たち』(吉田進著、国書刊行会)が面白い。著者は一九四七年生まれ。フランスで活躍している作曲家で、パリ・オペラ座から委嘱されてオペラ『演歌Ⅲー袈裟と盛遠』を作曲している。自身はメイソンでないらしいが、大変なエネルギーをかけて調べあげ、ユニークで革新的な音楽論を展開している。私にとってはわが意を得たようなところが多々あり、特に「フリーメイソンのことを知ることによって、目から鱗が落ちるように、音楽が明瞭に聞こえるようになった」というくだりには膝を打ってうなずいた。(169頁)
この後、何ヶ所かで、拙著を引用しています。なかにし礼は言うまでもなく直木賞受賞作家ですが、僕にとっては、石川さゆりの歌った《風の盆恋歌》の、完璧と言ってよい名詩の作者。大変光栄に思います。
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